アストライド・シート |
他 |
MSをより細かく操作するために開発されたコクピット・システム。胸の下辺りまでを前後から挟み込み、両足と下半身の重心移動で機体の制御を、アーム・ボックスに突っ込んだ腕でさらに細かな指示を行う。慣れれば感覚的に無理なくMSの操縦が出来る。ただ、コスト高のため、ラスティアースのMSや、最近の安価なMSでは採用されない場合が多い。 |
アビメレク |
他 |
ブレナン大佐の使う大型移動要塞ビッグ・トレーの名。巨大な戦艦の艦橋と4本のキャタピラを持つ戦車がひとつになったような形をしている。ビッグ・トレー自体には対人用以外に武装はないが、多数のMSを輸送、整備出来、移動する前線基地として使用出来るよう機能が充実している。 |
アリア・マドセン |
人 |
24歳。ニューグローブの街で暮らしていたが、連邦軍のゲリラ狩りで焼け出された。その際、軍人数人にレイプされ妊娠する。砂漠を彷徨っていたところをメスリーに拾われ、グラーネに乗った。危機に陥ったミリスを助けるため、ジェニューインの前に立ち塞がり、銃撃を受けて死亡する。 |
アルルカン
RAMS-12 Arlequin |
MS |
ラスティアースの新型MS。休戦以後の燃料電池搭載型MSとしては大口径ビーム兵器の使用が可能など、出力の大幅アップが図られている。曲線を多用したスマートな外観で、ラスティアース製MSとしては非常に洗練られたフォルムを持ち、それに伴った高い性能を有する。その基本設計は連邦軍のガビス以降の新型MS開発のデータを盗用している。現在、量産に向けて各地で工場ラインが整えられており、先行量産された数十機が前線に配備されている。主武装はビーム・スマートガン。 |
アルルカンU・ジャグラー
RAMS-18〔J〕
ArlequinU Juggler |
MS |
アルルカンの性能を向上させたタイプ。形状の変更は殆ど無いが、内部の高密度化と簡略化によって信頼性が向上した。更に一部に増加装甲を装備し、ミサイルポッド、3連装ガトリング砲、着脱式ブースターポッドとプロペラントタンク等で武装を強化している。各部隊に数機ずつ配備され、テスト運用が行われている。今後、データを元に改良されたタイプが、ラスティアース時期主力MSとして量産される予定である。 |
イレーネ・ネリス |
人 |
ラスティアースの部隊を指示する司令官の一人。活動が活発なオーストラリアにおいて、MSを中心とする重要な部隊を率いている。自らに権力を手中にすることを狙っており、様々な謀略を仕掛ける。自分もMSを操縦することが出来、アルルカン、アルルカンUでミリスと対決する。 |
ヴァルハラ |
他 |
MS開発の為の自動航宙型宇宙ステーション。モジュールを連結させた旧世代の開発用ステーションで、設備的にかなり古くなっている。開発されたダス・ゼルプスト、ダス・マン3機、そしてガンダム・フェイク22機を収納、更にグラーネ、エア・ライナー、セキュアード、シャトルを数機、搭載している。コロニー軍との戦闘の際、その所在が不明だったが、廃棄されたコロニーの中に隠されていた。 |
ヴィルヘルム・カーゾン |
人 |
連邦軍の少佐。36歳。MSパイロットとして優れた技能を持ち、新人パイロットを育成する傍ら、様々なMSのテストを行っていた。ジェニューインのテスト・パイロットも努めていたが、ターン・タイプと接触し、その思想に賛同して軍を脱走した。サテライト・キャノンを手に入れて地球を壊滅させようとする。 |
ウェイブ・ライダー |
他 |
ダス・ゼルプストが大気圏内を音速で飛行する際にとる形態。両手、両足を伸ばして胸を反り、ランドセルのスラスターを後方へと向ける。同時にビーム・スキンで全身を覆い、ショック・ウェイブやバフェットから機体を保護する。
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ヴェルジン
RAMS-9 Vell-Jinn |
MS |
ラスティアースのオリジナルMS。大型の重MSであるが、小型簡易ミノフスキー・クラフトとホバー機能によって、機動力は高い。丸みを帯びたボディにモノアイの頭部を持っている。対MS用の標準装備は実体弾を発射するジャイアント・バズーカだけであるが、ヴェルジン専用に開発されたもので、その取り扱いや威力、弾数は従来の武器オプションとしてのバズーカに比べても性能は高い。連邦軍のMSに比べても遜色のない性能で、大量生産されて主力となっている。
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ウェルナー・カーク |
人 |
ダス・ゼルプスト、ダス・マンの基本設計、開発を担当。メンバー21プロジェクトのリーダーであった。異端者としてMS開発では日の目を見なかったが、究極のMS開発計画にその独特の設計思想と奇抜なアイデアが注目され抜擢された。だが、性能が上がり過ぎたダス・ゼルプストが連邦軍首脳によって接収された際、開発陣から隔離された。しかしその情熱は失わず、新たなMS、ダス・マンを完成させる。総力戦の際、ガンダムを守るために戦闘に巻き込まれ死亡。
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エア・ライナー |
他 |
MS用のサブ・フライト・システム。飛行能力は無く、空中母艦等から目標地点まで滑空することを目的とした、フライング・アーマー的な運用がされる。武装は前方にMSが携帯可能なビームガンが1門取り付けられている。これは敵を攻撃するというよりは、強行突破のための攪乱用である。
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エディオン・デトー |
人 |
連邦軍の軍人。21歳。線の細い青年で、ガンダムでも後方支援の役目を担い、それに相応しい装備を施していた。アリアに想いを寄せるが、彼女の死をきっかけに大きく成長する。
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ガデル
GRXF-29 G-dull |
MS |
地球連邦軍主力MS。熱核エンジンから燃料電池に変更された最初の機体で、安価で取り扱いが容易なため大量生産された。大戦以後10年以上現役を続ける傑作MS。軽量型で改造がしやすく様々なバリエーションがある。なお、ガデル、ガビスは正式名称をジー・デュール、ジー・ビスと言うが、現在ではパイロットやメカニック達の通り名が一般化している。現場ではさらに、デル、ビスと略されることも多い。ガデルは表記の読み間違いが定着した可能性が高い。
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カノン・フォルム |
他 |
クローン技術で製造された人造人間。核の段階から手が加えられ、成長の段階で人為的に様々な調整が成される。クローン人間の製造は禁止されているため、連邦軍で極秘に研究が続けられていた。愛玩用(もちろん性的な)と戦闘用の二種類で研究され、20歳前後の女性の姿が完成形となる。また、人の形にはならず、DNAコンピュータの発展型である生体コンピュータとなるタイプもある。ダス・ゼルプストは自らの制御用のカノン・フォルムを内部で製造する小型プラントを持っている。
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ガビス
GRXF-32 G-biss |
MS |
地球連邦軍新主力MS。ガデルの発展型で性能の向上が図られている。ガデルの7割程度のコストで製造が可能となり、ガデルと入れ代わりに配備されている。しかし、スペック的にはヴェルジンと同程度であり、コストと生産性優先の開発姿勢に批判が出て、現在、更に性能を高めたガビスUが開発されている。
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ガンダム・フェイク
GRX-107
Gundam Fake |
MS |
無制限に開発費が増大し続けるダス・ゼルプストの開発計画において、少しでもその性能を他のMSに応用したい連邦軍首脳が発注した簡易量産型ガンダム。全48機が製造され、その内の22機がヴァルハラに搭載されていた。簡易量産型といっても、その実態は単にダス・ゼルプスト開発で余剰となったパーツを使って従来のMSのラインででっち上げたもので、性能的にはごく普通のMSである。熱核エンジンを1基持つ。首脳部を納得させるだけの性能を発揮させるため、機体各部にハードポイントを設けて、様々なオプションを装備することが出来るようになっている。
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キニン・メスリー |
人 |
連邦軍所属の軍人。28歳。MSのパイロットとしての訓練を受けている。生粋の軍人で少々堅い部分がある。MS操縦訓練の教官だったカーゾンに想いを寄せていた。そのため、執拗にカーゾンを追おうとする。
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キャノン・ガビス
GRXF-29〔L〕
Cannon G-biss |
MS |
ガビスのバリエーションの一つでキャノン砲を装備したタイプ。片側、両側に砲を持つタイプがある。また砲も240ミリ・キャノン砲のほかスプレーミサイルポッドや巡航ミサイルを装備したものもある。拡張性の高いガビスならではの、改造ではない正式なオプションである。
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グラーネ |
他 |
大気圏突入が可能な強襲揚陸艇。MSを5機収納、整備出来るハンガーを持っている。巨大な亀のような形状をしている。装甲は厚いものの、対人用の武装しか無く、後方でのメンテナンス・ベースとしての役割が主な運用法になっている。メスリー達はヴァルハラから2機のグラーネを使ってガンダム・フェイクを降下させた。
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クリエ・ジュオ |
人 |
連邦軍の軍人。29歳。結婚を機に軍を除隊したが、夫とはいさかいが続き、妊娠もしていたが離婚、子供は中絶した。ちょうどその頃、MSパイロットを補充していた連邦軍からの招聘に応じて軍に戻った。
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ゲフィオン |
他 |
ラスティアースの空中母艦。巨大なエイのような形をしている。4基の熱核エンジンとミノフスキー・クラフトで飛行し、MS射出用の蒸気カタパルトを2本持っている。最大で8機のMSを搭載出来、イレーネ・ネリスはこれを移動基地として使用していた。
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ザクA2++ ジェニューイン
MEMS-09-A2++
ZakuA2++ Genuine |
MS |
休戦直前、コロニー軍との総力戦前に連邦軍時期主力として開発されていたMS。その時点では最強のMSであった。ビーム・マシンガン、ビーム・バズーカ等、大出力をいかしたビーム兵器を多数搭載している。また、全身に追加装甲型リアクティブ・アーマーを装備し、攻防両面で他のMSと性能を一線を画する。火星開発の技術に長けたマース・エンタープライゼスがMS開発参入第一弾として採算度外視で製造。異例の正式採用となった。本来なら初期ロットとして24機が生産される予定だった。地上でのテスト運用中、コロニー軍との総力戦、休戦のどさくさで、その行方が不明となっていたが、現地球連邦軍が発見し、ヴィルヘルム・カーゾンの手によってテストされていた。凄まじい攻撃力でガンダム・フェイクや他のMSを圧倒する。
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サテライト・キャノン |
他 |
太陽の衛星軌道上にある核融合発電衛星から中継衛星を通して供給されるマイクロウェーブを受電し、エネルギー源とする兵器。受電パネルによってマイクロウェーブを受け取る。レジ・ドラに装備され、その破壊力はブレナン大佐率いる連邦軍とラスティアースを一撃で消し去った。マイクロウェーブは古い時代に地球連邦政府の委託を受けてコロニー連合の企業が開発したものであり、その利用技術ではコロニー軍が一歩先んじていた。
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ザメリム
RAMS-7H Samellim |
MS |
後方支援用に製造された砲撃用重MS。円柱形の頭頂部にキャノン砲を持っている。足に当たる部分が無く、ホバー移動出来るが、砲撃は固定用の杭を地面に打ち込んで機体を安定させる。ロベルの次に開発されたラスティアース独自のMS。
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G-インターセプター |
他 |
ダス・マンの飛行形態。ダス・マンは汎用MSであるが、大気圏内飛行での出力不足を補うため、スラスターを後方に集中させて推力を得る。武装はビーム・サーベル以外は全て使用可能。部品で発見されたダス・マンは、まず、この形に組み立てられた。
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G-ボール |
他 |
ダス・ゼルプスト、ダス・マンに共通する脱出ポッド兼用のコクピット・システム。タンデム型であるが、アストライド・シートそのものは完全に分離しており、後方のシートはカノン・フォルム用となっている。対人用の武装はあるものの、攻撃力は無いに等しく、完全な宇宙用であるため、地上では移動すら出来ない。
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ジェイムズ・ブレナン |
人 |
連邦軍大佐。54歳。ケアンズ基地の司令官で戦力増強を計り、イルジニフにヴァルハラに向かうことを許可した。権力を握ることに固執しており、ラスティアースのイレーネとも手を結び、サテライト・キャノンを手に入れるようとする。
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ジャグラー |
他 |
ジャグラーとはジャンク屋が多く使う旧型MSの名前で、大きなクレーンと長いマニピュレータを2本ずつ使って作業を行うところから名付けられた。やがてジャグラーはラスティアース内で改造MSの暗号名として使用されはじめ、オリジナルMSを開発し始めた頃からは、それが追加装備を施したタイプに付ける名称へと変化した。アルルカンU・ジャグラーとはアルルカンUに、外部武装を取り付けたイレーネ・ネリス専用機を指す。
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シュレッド・ライナー |
他 |
文字通り、エア・ライナーを分解して、必要な部品だけをまとめたガンダム・フェイクの追加装備。イルジニフのオリジナルである。エア・ライナーのブースター、ビームガンを2基ずつ使用している。背負うように背面に取り付け、必要に応じて変形、展開する。エア・ライナー2機をひとつにするという贅沢な使い方をしているが、結局、飛行能力に関してはさほど向上していない。地上での移動手段のないミリス達を、より高速に目標まで到達させるという目的は達している。
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ショット・ベース |
他 |
MSに標準的に装備された遠隔操作システム。武器等の接続部の破損に備えて取り付けられ、手持ち用ではない武器でも照準の移動や発射を行うことが出来る。規格外のダス・ゼルプストやダス・マンには装備されていなかった。
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ズガッシュ
CWMS-0199ME Zgash |
MS |
主に大型の建設現場や採石場などで使われる一般的な作業用MS。肩から伸びたチェーンの先に鉄球を持っており、腰を回転させてそれを振り回して使う。もう旧式になっており、場末の寂れた現場に壊れたズガッシュが放置されている、といったイメージが広くある。
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セキュアード
GRXA-19 Securerd |
MS |
連邦軍の旧型哨戒用無人MS。前後に細長い魚のような胴体の上部にキャノン砲が、左右に小さな羽がある。羽は飛行用ではなく武器パイロンとして使用され、ミサイルランチャー等が装備される。細長い2本の鳥のような逆間接型の足があり、主に拠点周辺の哨戒用として使用されるが、足を後方に伸ばした状態で空中母艦にぶら下げて輸送出来る。また前面にバリュート・システムを持っており、大気圏突入も可能。安価で大量に生産され、ヴァルハラにも数機が搭載されていた。
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ゼムン
GRXA-15 Zemmun |
MS |
長距離支援用のMS。正確な分類ではMSとは別なカテゴリーになる。戦車のキャタピラの部分が四方に張り出した脚部になっており、砲塔に当たる部分の頭頂に2つ、その左右に2つキャノン砲が付いている。
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ターン・タイプ |
他 |
地球圏を望別した者達は、当然地球への望郷の念を抱く者が多い。ターン・タイプとはそんな地球回帰主義者達の総称である。地球回帰主義者は本来なら望別した者すべてをいうが、狭義として、武装をし、地球圏へ帰還して新しい秩序を打ち立てようとする者達と定義されている。
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ダス・ゼルプスト
GMS-M21P-16
Das Selbst |
MS |
GMSに通して登場する主人公機。休戦直前、ウェルナー・カーク率いるメンバー21プロジェクトによって開発されたMS。単機で究極の性能を発揮するMSを目指して設計され、その基本性能は非常に高い。4基のMPPAエンジン(ミノフスキー粒子対消滅エンジン)を搭載し、更にマイクロウェーブ受電機能によって恒久的な作戦行動が可能となっている。武器は胸の120ミリ・ハイパー・メガビーム・ランチャー(ヴァイパー・ブレード)と両腕のメガビーム・スフェア・シールド、ビームサーベルが2本。オプションとして外部取り付け型マイクロウェーブ受電機、エネルギーパック型54ミリハンドビームガン。Iフィールドとビーム・スキンによって機体を保護し、マッハ2以上で大気圏内を飛行することが出来る。また、完全にMPPAエンジンが可動すると、背面の6枚のエネルギー放射口から余剰エネルギーを排出する。その状態はニンフェットと呼ばれ、Iフィールドを応用した拡散ビームを放つことが出来る。設計者であるウェルナー・カークが機体性能の向上に尽力し、確かに能力的には過去に類のないほど突出しているが、非常に偏った癖のある仕様となっている。そのため、通常のパイロットでは扱いきれず、ニュータイプ(その時に研究されていた人工ニュータイプ)が搭乗し、更にカノン・フォルムがサポートすることを前提としている。完成直前でカークの手から接収され、更に改造されている。第1部でミリスに引き渡され、第3部以降ではナノマシン技術を導入して改装された完全版、ダス・ゼルプスト・フォルコメンハイト“ユンゲス・メトヒェン”となる。
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ダス・マン
GMS-W-21 Das Man |
MS |
隔離されたウェルナー・カークが、限られた資金、環境の中で開発したガンダム。当時としてはもう廃れていた可変機構を持ち、飛行形態G−インターセプターになる。熱核エンジンを2基搭載している。ダス・ゼルプストに比べればあらゆる面で性能は下回るものの、平均的なMSに比べれば、それでも高性能である。頭部60ミリ・バルカン砲、ビームサーベル2本、ビーム・ショット・ライフル等の武装を持つ。コクピット・システムであるG−ボールはダス・ゼルプストと共通になっている。第1部ではまだ組み立て中であったが、第2部でダス・ゼルプストを失ったミリスに渡される。
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動作予約 |
他 |
モーション・セットアップ。MSの細かな操縦を短縮するために次の動作に必要なプログラムを予め予測してセットしておくシステム。これによってパイロットの負担を軽減する他、機体をシームレスで作動させることが出来る。無くてはならないシステムであるが、一部のベテラン・パイロットからは機体が勝手に動くといった批判も出ている。優先度の高いプログラムをわざと途中に入れて動作予約を無効にする、モーション・キャンセルという技もある。
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トボガン |
他 |
連邦軍、ラスティアース双方でよく使用されるMS輸送機。胴体部分が無く、前後が巨大な2本のアームで繋がっており、そこに最大で8機のMSをぶら下げて輸送する。武装は無くMSのメンテナンス機能も無いが、輸送能力は高く、重量級MSでも輸送が可能。
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ナースチェンカ・ロマーノヴナ・イルジニフ |
人 |
MS工学博士。連邦軍の所属であるが、あまりはっきりとはしない。40数名を率いてヴァルハラへと向い、ガンダムを起動させた。ウェルナー・カークの恋人でダス・ゼルプストの開発にも一部携わっている。だが、カークの隔離、ダス・ゼルプストの接収によって全てを失った。総力戦が始まった頃、危険を避けるために地球へ降下、そこでショートサイクル・コールドスリープによって20年を過ごし、またヴァルハラへと戻った。その目的はカークの意志を継ぎ、最後の地球圏望別を行うためである。
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ニンフェット |
他 |
ダス・ゼルプストのMPPAエンジンが完全に作動した時、その余剰エネルギーを背面から放出する姿が妖精のように見える為に名付けられた。この状態の時は、すなわちダス・ゼルプストがその本来の機能を発揮しているということであり、状態を示す目印となる。
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ブルー
SYSTEM-04TT Blue |
MS |
ターン・タイプが使う大気圏内外で行動出来るステルスMS。全翼、前進翼でブーメランのような形をしたMAに変形する。リフティング・ボディで装備無しに大気圏再突入が可能。ナノマシン技術を各所に使用しており、性能は高い。正確にはMA形態が標準形態である。その性質上、偵察、情報収集のために運用されることが多い。視認性を低くするため全身を黒で塗装されているが、テスト運用まで紺色に塗られた機体が用いられていたため、この名が付いた。通常三機で行動する。
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プロヴィデンツァ
SYSTEM-09TT Provvidenza |
MS |
ファン・ル・ダルゴが乗る、ターン・タイプの最新型MS。海月のようなMAに変形する。全身に渡ってナノマシン技術を導入しており、ダス・ゼルプストの対極にいるMS。基本性能は極めて高い。第二部でミリス、リスフィのダス・ゼルプストと死闘を繰り広げる。
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ヘス・フォレスト |
人 |
イルジニフの部下で同じMS工学を専攻。イルジニフに師事する一方で、彼女の自己中心的な行動を危惧している。常識や倫理を重んじるが、いつもイルジニフに押し切られる形となっている。
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望別 |
他 |
地球圏を離れて他の恒星へと旅立つこと。戦争が続く地球圏に絶望し、コロニーを改造した恒星間航行船で新天地を目指す者が相次ぎ、一時期、大きな流行となった。現在では残った全てのコロニーから核パルス機関が取り外され、望別出来ないようになっている。望みを託しての地球からの別離、という意味であるが、旅立つ者にとってその言葉の意味は重い。
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ヤワ・ミリス |
人 |
第1部、第2部の主人公。13歳の少女。両親は既に無く、昔のニュータイプ研究所跡にひとりでひっそりと暮らしていた。両親は遺伝子操作型ナノマシンを使用した人工ニュータイプ(強化人間)被験者だった。ミリスの体にもその情報が残っており、ガンダム“ダス・ゼルプスト”を訓練無しに操縦出来る。第2部では人工ニュータイプとしてだけでなく、リスフィと一緒にいることで真のニュータイプ能力が覚醒する。
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ラスティアース |
他 |
反地球連邦政府活動を行う団体。その過激な行動で当初から注目されていた。豊富な財源を持ち、MS開発技術を持つに至った。もともとはジャンク屋の集団から生まれた団体で、現在では地球最大の武装集団となっている。特にオーストラリアでは活動が活発である。
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リスフィ |
人 |
ミリスのカノン・フォルム。ダス・ゼルプスト内部で成長した。本来、生体コンピュータとして人型にはならないはずであったが、プログラムが変更され外観はミリスそっくりとなった。通常、必要のない感覚器官は制御されるが、リスフィは人間と全く同じ機能を有している。ミリスのニュータイプ能力も受け継ぎ、ミリスと感応する。
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レジ・ドラ
CNM-MA-9 Leg Dra |
MA |
コロニー連合軍が製造したMA。円盤のような形から人型へと変形する。熱核エンジンを3基持ち、全方位拡散ビーム砲、マルチミサイルポッド、Iフィールド等を装備している。18機程が製造され、地球連邦軍との総力戦の中心戦力となった。サテライト・キャノンを装備した1機が防衛線を突破して地球に降下したが、直後に休戦となったため、基地跡地に隠されていた。
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レパント |
他 |
地球連邦軍の標準的な宇宙戦艦。2連メガ粒子砲を4門持っており、MSを4機搭載出来る。小型の駆逐艦的役回りで製造数も多く、改造、改良が施された同型艦が多数存在する。そのため同じグレードの戦艦はレパント級と呼ばれる。衛星軌道上に多数配備され、宇宙での戦力が殆ど無い連邦軍にとっては最後の砦となっている。
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ロベル
RAMS-4 R.A.Bell |
MS |
ラスティアースが初めて独自に開発したMS。安価で取り扱い易く、性能はさほど高くはない。しかし、単純に性能とコストの比率を連邦製のMSと比較するなら、ロベルは確かに優秀なMSであるといえる。初期型の燃料電池は出力が抑えられており、長持ちはするが、ビーム兵器等が使用出来ない。外観はガデルのような軽量タイプであるが、後のヴェルジンに繋がる曲面が多く見える。武装は対人用バルカン砲にマシンガン、楯等。
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ロベル・タンク
RAMS-4〔J〕
R.A.Bell Tank |
MS |
ロベルの上半身をデザート・タイガー4連装砲戦車の砲塔部分に取り付けたMSモドキ。どのMSでも言えることだが、ライン製造を行うと各部位によって製造スピードに若干の開きが出る。パーツとして余剰気味の上半身を有効活用するために考え出されたのが、後方支援、作業用として使用するためのロベル・タンクである。腕は通常のものではなく、専用のクレーンに変更され、活動内容によってはキャノン砲等の武装も施される。ラスティアース勢力拡大の頭数として、それなりに役に立った。
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