SEED DESTINYの出演声優を観る


ガンダムSEED DESTINYは流石に豪華で、しかも従来のガンダムシリーズに縁のあるが多い。
また、キャラクターの配役から今後のストーリーも見えて来るものがある。

自称『声優ファン』であるKaiが出演声優を観ながら、SEED DESTINYについて考えてみる。


シン・アスカ:鈴村健一
 俺の印象ではどちらかと言えば心優しい少し少年の役が多かった感じ。だから今回の悲劇を背負ったシリアスな主人公、というのはちょっと想像しにくかった。印象に残っているのはムリョウや十二国記だが、どちらもシリアスには程遠い。現時点(第3話)でシンのセリフは他の誰よりも少ないので全く判らない感じだ。

アスラン・ザラ:石田彰
 実は結構な技巧派の石田彰。TVでは同じような少年の声質だが、気弱な少年からシリアスな芯の強い少年まで分けられる。声質を変えずにイメージだけで役を演じこなせるのが特徴だ。同じ頃にやっていた『無人惑星サヴァイヴ』のハワード、『金色のガッシュベル』の○○(役名忘れた)と全然違うキャラになっている。TVでは画一的なキャラばかりだが、洋画では更に幅広い役もある。『ビバリーヒルズ青春白書』で知的障害のある青年を演じたことがあるが、舌足らずで朴訥な純情少年役は非常に合っていた。しかし、PSゲーム『ベルトロガー9』では全く違う大人な声で演じている。このベルトロガー9、ゲームも傑作だが石田彰、氷上恭子がTVとは全く違う雰囲気で演じるのも面白い。エンディングテーマも二人が歌っているので、ファンは探してみるといいだろう。

ルナマリア・ホーク:坂本真綾
 確か『天空のエスカフローネ』で声優デビューしたのか?。その頃は高校生だったはず。この声優、何故か不思議なことに役柄が偏っている。特にまだ10代後半の筈なのに売春する少女やら(結構卑猥な)隠語連発だとか、どうしてそんな役ばかり選ぶんだろうと思ってしまうくらいだ。ダークエンジェルの吹き替えで随分と大人っぽい声を出していたが、それでも大して上手いとは言えない声優だ。声にバリエーションが少なく、画一的で芸暦が長い割りには全然垢抜けない。一方でCD等を出しているしミュージカルのような舞台にも出た経験があるから、それなりに出来ると思うんだが。今回声を聞いた感じも余り進歩はしていない感じだ。名前だけが有名になっているような印象があるが、この作品で一皮向けるか?

ステラ・ルーシュ:桑島法子
 前作でフレイ、ナタルを演じた。間違いなくこの作品中では一、二を争う技巧派ベテランだ。この声優の声は大きく分けて4つ、フレイのような少しか弱さの入った少女、こもったような声の響きが特徴だ。ナタルのような気が強い大人の声、そしてヒヲウ、鋼鉄天使くるみのような少年の声。こっちは気弱タイプでも元気タイプでも出来る。そして『ナデシコ』のユリカのような元気娘の声。この基本形4つから数多の役柄を演じわける。ステラの声を非常に安定しているが、時として演技臭いのが欠点か。でもこれは本にもよるからちゃんと声を上手く使いこなせるような本が必要だな。

ギルバード・デュランダル:池田秀一
 言わずと知れたシャア・アズナブルの声優。今回でも渋い役をしている。アニメではケレン味の強さが存分に出ているが、芸暦が長いだけあって本当は役幅は広い。意味ありげに囁くような声は、デュランダルには良く合っている。そう言えば確か池田秀一は一度マチルダと結婚したはず・・・違ったかな?

タリア・グラディス:小山茉美
 ガンダム・シリーズには関係の深い。ファーストではキシリア、08小隊ではカレンを演じている。今回は前2作とは全く違う役柄だが、味方にザクがいるおかげで、妙にファーストを思い出してしまうのは狙ってのことか。もうベテラン過ぎて役柄は多数。個人的には初代ミンキー・モモのような声をもう一度聞いてみたいと思うが、流石にそれは無理か。



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