ガーディック外伝
IREM COMPILE ファミリー コンピュータ・ファミコン
1988 IREM CORP. LICENSED FROM COMPILE.



 1988年にアイレムより発売されたS・H・S・シューティング(スーパー・ハイスピード・シューティング)ゲーム。
 実際の内容としては縦スクロール・シューティング&画面切り換えタイプのバーズ・アイ・ピュータイプのアクション。アクションRPGの要素もあり、どちらかと言えば迷路を探索しながらアイテムを探し、自機をパワーアップさせながら迷路の最後に待ち構えるシューティングでボスを倒す、というもの。
 ゲームのストーリーは、『地球に近付きつつある巨大な物体、それは「ナジュ」という遥かな過去に人類とは別の存在が残した巨大なカプセルだった。その内部では永い年月の果てに凶悪な生命体が増殖を続け、それを乗せたまま、地球に近付きつつある。
 この危機に際し、地球の技術の粋を結集して作られた最強戦士「システムD.P.」を送り込む。カプセル内部にある10個の安全装置を破壊し、ナジュを自爆させる為に・・・。』というものである。
 自機はこのシステムD.P.、愛称はミリア。彼女はアンドロイドであり、人型から戦闘機型へと変形する。
 ?と思った人は鋭い。そう、この子は見た目は女の子だが、そのまま戦闘機に変形するのだ。ロボットに乗り込んだりなんかしない。彼女自身が変形するのである。
 実際、ゲーム画面で彼女が人型から戦闘機に変形するシーンを見ることが出来る。ダメージを受けて自機が回転した時、ちゃんと裏側に女の子の顔がついているのがちょっと笑える。
 製作したのはザナック、アレスタ等のシューティングゲームで名を馳せたコンパイル。シューティングはコンパイルお得意のタイプで操作性もよく、面白い。ザナック等で馴染んでいるならばすんなりとプレイ出来るはずだ。迷路のアクションも基本的にはシューティングであるが、やや敵が硬くて連射機能のないコントローラーではキツいかもしれない。特に4方向しか動けないのに敵はほぼ自分に向かってくる奴ばかりなので、ややもどかしさを感じるかも知れない。
 題名のガーディック外伝とは、MSXで発売されたシューティングで『ガーディック』があり、その世界観を共有している、ということなのだろう。
 もっとも、操作説明書にもゲーム内にもそのフォローは一切なく、僅かに操作説明書に一度だけ名前が出てくるくらい。逆に言えばガーディックを知る必要も、外伝という言葉を気にする必要なく遊べるということだ。
 まあ、ならばわざわざ外伝にしなくてもいいような気がするが・・・元々はガーディックを移植する予定が諸々の事情で変更になってしまったのかも知れない。



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